2009-01-01から1年間の記事一覧

枯菊

枯菊を焚いて二上山けぶらする 二上山の麓の村は菊造りが昔から盛んである。 しかし、最近は高齢化しつつあり、 菊造りの農家も減ってきている。 淋しいかぎりである。 でも何時行っても、二上山は変わりなく迎えてくれる。

クリスマス

クリスマスワインをあけて一人の夜 主人が施設にいますので、 一人のクリスマスです。 寂しい限りです。 新年に一時帰宅しますが、不自由ですので 子供の手を借り迎えるつもりです。

宿木

宿木の風にあそばれゐて冬至 先日奈良に出かけた。寒い一日であったが、 奈良の今年最後の祭り、おん祭りにであえた。 2月堂までの道には、宿木が枝高く揺れているのに よく出会える。

奈良

奈良の鹿仏に鳴けり初氷 鹿が鳴いていました。なんだか仏に啼いている様に思いました。寒い一日でした。

良弁忌

鈍色の鴟尾の高空良弁忌 今日は良弁僧正の忌日です。 奈良の開山堂にて、御像が開扉されていました。 たった一日だけです。 奈良はとても寒かったです。

鹿

冬鹿のぬた場に半身沈め臥す 久しぶりに奈良を訪ねた。まだ年末の様子はないが、所々では窓拭きとかしているのに出会う。 鹿だけはのんびり臥していた。

寒牡丹

寒牡丹崩るるときを風の添ふ 牡丹の散り際も趣があります。 ふと風が止むとき、 ひらひらと散る時も心奪われる気がする。 咲き始め、散り際が一番いいと思います。

んかん

冬牡丹

凍土に牡丹の菰の支柱打つ 沢山の牡丹の株がありますが、 ところどころまだ菰を着てないのもありました。次々着せていくようです。 お庭一杯に牡丹を咲かせていますが、まだ 半分くらいとおっしやっていました。 寒さが増すと、一層その美しさが引き立つかと…

牡丹

大雪や牡丹の菰の着せ終はる 寒牡丹を咲かせる、奈良の石光寺に言って来ました。 まだ半分くらいより咲いていないそうですが、 菰もまだ着ず寒そうに咲いている牡丹もありました。 順次着せていくようでする 写真家が牡丹と睨めっこしていましたよ。 寒い一…

年の瀬

歳晩の奈良へみちのくより学徒 奈良には比較的近く、句がなくなるとぶらりと 出かけることが多い。修学旅行の生徒に会い、聞いたところ 東北からと聞き、人懐こい学生さんに好感を覚えた。

極月

極月や電飾点る御堂筋 梅田に出かけましたら、街角に黒や銀色の ツリーが立っていました。 最近のことですので変わったなと思いつつ 歳晩の街をぶらぶらしました。何となく心忙しく一日を、ショッピングに 食事にと楽しみました。

躑躅

返り咲く躑躅峡の日ひとりじめ 年々暖かくなっているのか、躑躅が咲いていた。 山の陽をひとりじめして、ほこらしげに咲いている 躑躅にひかれた。 山間は、すでに冬支度も終えて静まりかえる。 間もなく降るであろう雪にそなえて・・・

冬ざれ

藁塚朽ちて冬ざれ尽くす飛鳥の野 強霜の一面の冬田。 冬ざれの感じガ広がる、早朝ののっぱら 誰ひとりみることもなく、散策をしていいもの みましたが、まだ句にいたっていません。

凍てる

おほいなる闇に包まれ仏凍つ 写真は以前と同じです。 蔀戸にお堂の前面ははられ、立派な堂内には 観音像が在され、 大きな闇に包まれていました。

霜月

霜月や鳥語に満つる法の山 寺苑の背山に、群れ啼く鳥は結局誰も鳥の名前はわかずじまいでした。 静まりかえる寺に、いっそうその声が響きました。

音もなく流る野川や今朝の霜 一泊の旅吟に、早朝より散策にでかける。寒い朝野道は、一面真っ白よくみると霜てした。村は静まり、深深と寒さがこたえました。

寒冷

寒冷の内陣外陣へだたるる 播磨の名刹です。太山寺です。 正面は立派な蔀戸で、内陣、外陣にわかれていて 観音様が鎮座されていました。 雨の降る寒い一日でした。

小春日や九輪かすめてちぎれ雲 紅葉がいまを盛りと燃えていました。 カメラを持ち忘れ撮れませんでしたが、 小春の一日に、ちぎれ雲が流れていました。

菜畑

蝶ひとつ放ちて育つ冬菜畑 あおあおと冬菜が育つ、傍らには黄蝶が 気持ちよさそうに舞う、小春日 のどかな田園風景を想像してください。

人馴れせる鴨堀端に鳴き寄りぬ 近くの御陵に鴨が沢山来ました。 しかし、気になることは鴨にパン屑など 餌付けしている人がいるんです。 結構馴れて寄って来ます。 なんといっても自然界に生きる動物です。 そっと見守りたいですね。

セーター

とっくりのセーターに首のまれけり とっくりセーターは、暖かですが首の短い人には 少々難儀です。 句会の兼題にセーターが出て挑戦しました。 まだ、発表はしていませんが。

冴える

明けしらむ明石海峡橋冴ゆる 先日、神戸の舞子に旅しました。 そこからの明石大橋は、近く見られ天候もよく 淡路島もよく見えました。 旅吟でしたが、成績はさつぱりでした。

石蕗の花

荒削りの弥陀の微笑み石蕗日和 久しぶりの送信ですが、とまどっています。 写真が違っていましたら、御免なさい。

鴨の来て睦みゐる沼かがよへり [ 鴨が来て、静かな池も 一段とかがよっているようだった。 近くの濠にも、きつつある。

秋気

出払ってをりし山車蔵秋気満つ 山車蔵が開いていたので、 のぞくと練りだしていて、空っぽでした。 秋気をひしひし感じました。 秋も終わりです。

秋気澄む

ふたかみの今ひとこぶに秋気澄む 写真が違いますが、お許しを。 ふたかみは二つのこぶですが、 見る角度で一つに見えることもあります。

奈良

身に入むや古墳へ鹿の犯し入る 奈良にはとんでもない所に鹿がいることあります。 若草山に鹿が沢山いて、古墳を登っていきました。 鎖の柵はあるんですが、大きく垂れて行き来も簡単 今、冬毛と変わる季節で、あの美しい斑は消えていました。

身にしむ

石窟佛剥落しるく身にぞ泌む これも奈良の句です。 春日原生林にひっそりとたつ仏たち。 よく保存されていますが、剥落もみられました。

天高し

東大寺大屋根に窓天高し 東大寺裏屋根に人の出入り口があるそうです。 私も知らなかったのですが、屋根が大きくて 梯子もかからないので、 作業したりするときの窓らしいです。 さすが東大寺と思います。