2010-01-01から1年間の記事一覧

夜警

夜警詰め所人の噂の持ち切りに 近所の町会の夜警当番があります。今年はしなくてよかったのですが、再来年くらい当ります。もう随分続いていますが、やはり高齢化して辞退されるかたも出てきました。この時期の名物てきな光景です。

年の市

買ひ上手すすめ上手や年の市 ついつい入らないものまで買うはめに毎年なるので今年はきもに命じて買物に行こうと思います。そろそろ気ぜわしくなりました。年々手を抜くことばかりです。孫達の訪問が楽しみです。

寒ガラス

みささぎの杜わんわんと寒鴉 みささぎの裳裾に紅葉がまだ少し残っていました。恋鴉でもないでしょうが、陵の杜は騒がしいくらい鴉がないていて、異様にさえ覚えました。近頃は民家まできて、ごみ袋をあさったりしてこまりものです。

オサメ

ぶらぶらゆく

葉牡丹の襞ちりちりとこまごまと 先日らい当麻の里を散策のおり、冬菜畑の隅に葉牡丹が植えられてあった。その時そうそうもう歳晩なんだと実感しました。冬野菜もよく育ち、近くの売店では産物を販売している。一方、菊造りでもゆうめいである。

当麻の里

寒牡丹とりわけ乏し菰大き 一連の寒牡丹です。この牡丹の寺に私たちの恩師皆吉爽雨先生の句碑があり、句友はこの時期吟行会をよくします。今年は開花が悪く、少し残念でしたが咲いてくれていました。絵を描く人や写真撮る人達と来ていました。

寒牡丹

寒牡丹私語をつつしみ句碑に立つ 風邪気味のところ、幹事でもあり頑張っていってきた。奈良県当麻町の石光寺である。寒牡丹でかなり有名です。ことしは少しばかり違っていた。夏の猛暑で開花が少なくさみしかった。しかし確実に咲くことはありたくましささえ…

八幡宮

改修を中半の社殿年迫る 京都府南部の石清水八幡宮に昨日吟行会をかねてお参りした。丁度社殿の改修が行われていて、一部は覆いつくされていた。まだ途中で、来年にもちこみでしょう。所々もみぢが残り、一方で落葉を掃くのに追われていた。まだ年用意は行わ…

年の暮

野の踏み切りせかされ渡り年の暮 都心での踏み切りは、常にせかされているように思いますが。田舎の踏み切りもこの時期、ちんちんと急かされているようにも感じました。しみじみ年の瀬かなと感じた一時でした。あたりの様子はまったく常とかわりなく、畑で働…

12月

受講生つのるチラシや12月 明日はいいよ12月です。やたら新聞のチラシが受験生を勧誘するのになったのに感じました。受験生にとって年末も年始もありません。塾生はこれから大変ですね。もう遠いこととなりましたが、

落葉

静寂を破り朴の落葉かな 朴の落葉は、音立てて落ちてきます。山道を奥えと進むにつれて静けさがむしろ恐ろしいくらいです。山はよそおい、眠るところまでいっない。

大阪城

水を浴び砂浴ぶ小春雀かな 大阪城の銀名水のほとりで、雀が群れなしてゆっくりしていました。沢山の観光客がいるにもかかわらず、雀の一家はくつろいでいた。暫く、その光景にみとれていた。カメラをむける人、平和だなと感じたひとときでした。

大和棟

大和棟花柄蒲団屋根に干す 当麻の里にはまだまだ大和棟の立派な家があります。伝統ののこの造りは、どっしりと大和の野にマッチしています。最近は軽量な家が多い中、維持も大変でしょうしでも魅力があります。

のんびり歩く

小春なるひと駅歩く当麻道 二上山の裾野をぶらぶら歩くのもいいですよ。ひと駅を歩けば、俳句の句材はいくらでもあります。しかし、そう思う通りにはなりませんが! (笑)当麻道に村おこしとでもいいましょうか、地元の産物を売る店があり、寄り道して買って…

小春

鴨と鳰小春の濠に睦み合ひ 近くの御陵に、ぼちぼちと鴨が飛来してきました。おだやかなお濠に、かいつぶりと仲良く遊ぶ鴨鴨も小春も冬の季語で、まずいかなと感じています。だんだん鴨も増えて、御陵は賑やかになります。

大根漬け

樽の箍しめ大根を漬け込めり 大根が、不作とのことでしたが収穫の時をむかえました。この頃大根干しが、農家の庭先とか庭木に掛けて干されます。まもなく大根漬けがはじまります。

江ノ電

江ノ電にことこと揺られ秋の行く 湘南の浜を散歩して、江ノ電の一日乗車券でぶらぶらしながら、途中下車しつつ巡った。湘南の浜の網元の店で、からすみ作りしていてめずらしかった。店先で白子や、畳鰯を売っていて畳鰯がめずらしくかった。

温め酒

畳鰯焙り地酒を温むる 湘南の浜小屋に白子とか、畳鰯を売っていた。畳鰯は私にとってめずらしく、とびついてかった。結構値段が高く、値切ってみたがまけてもらえなかった。湘南の海では、サーファー達が楽しんでいた。浜を少しぶらぶらして、鎌倉まで江ノ電…

留守の宮

たくましき実生の銀杏留守の宮 鶴岡八幡宮の神木の大銀杏が、皆さんご存知の通り台風で倒れました。しかしたくましく緑の葉を出していました。とても感動しました。神宿る木ですから、神の力と言うことでしょうか。七五三近かったためか、ちらちら参拝される…

神無月

旅先にくぐる茅の輪や神無月 鎌倉の一連の旅での出会い、茅の輪をくぐり参拝した。あしきも神無月であった。鎌倉は神社 仏閣が沢山でまわりきれない。メインの所を、バスで巡った。少し忙しく感じましたが、機会があればゆっくりと廻りたい気持ちです。

秋の浜

湘南の浜にからすみ干し日和 湘南方面に旅をしていてご無沙汰でした。親友三人と鎌倉、熱海と旅行していました。熱海はだいぶ人気が出てきたようで、結構観光客がいました。でも以前に比べると半分以上が廃業したように聞きました。

秋の浜

湘南の浜にからすみ干し日和

丹波路

まろまろと野に陪塚鵙日和 先日丹波に行ったおりの句である。 その時は、松茸はまったくであつたが、帰ったら豊作とのことテレビで聞きがっかり豆畑をゆくと古墳陪塚がなかよく隣り合って立っていた。

環濠

古町に残る環濠秋の声 環濠集落が、大阪市内に残っています。いまもその町並みをとどめ、吟行会に行ってきました。古い町には必ず大寺がありますね。朝の勤行をやっていました。ふるいものと新しいものが現代と調和して、思いめぐらすことでした。

野菊

薪積んで窯入れ近し野菊晴れ 登り窯に薪が沢山つまれてあり、ききましたら 窯入れは十一月に入ってからとのことでした。年に三回くらいの窯入れとのことで、年々どこも 後継者問題をかかえているようですね。陶器祭りも近かったので、忙しいですかと聞きまし…

茸狩

雀蜂に阻まる山路茸狩り 今年は、雀蜂が巣をいたるところに作っているのテレビでみましたが、偶然にも茸狩りに山に入ったとたんスズメバチにあいやむなく茸狩りの道を変更するハプニングにあいました。一段と厳しい山道になり、茸狩りをやめた人がはんぶんに…

枝豆

枝豆の出荷忙しく丹波人 丹波篠山は、丁度黒豆枝豆の収穫時でした。そそかしこの豆畑では、農家の人が出てとりこみです。この時期を過ぎると、お正月の黒豆になるのだそうです。戴きましたがやはり黒豆枝豆は美味しいです。道端には仮説の店舗がたち枝豆を売…

秋惜しむ

秋惜しみめぐる窯元坂の路地 焼物の里篠山の、立杭焼きの登り窯にいってきた。一つの村がみな窯元と言う、農村の景色に驚きあのあたりは黒豆の産地でもあり、どこもかしこも豆畑で、今枝豆の収穫どきであった。陶器祭りをひかえて忙しいのかと聞くと、暇だと…

紅葉

楼門にかしづく一樹薄紅葉 丹波篠山の村のお寺。名刹ではないようですが、立派な楼門でした。村にひっそりただずむお寺ですが、心ひかれる思いがしました。あたりは稲刈りこそ終わっていましたが、今、黒豆の産地で、枝豆の取り入れ時でした。

秋行く

野仏の脚絆ま白し彼岸花 野地蔵の脚絆が新しいのにとりかえられていたのに印象深くこころひかれました。赤い彼岸花も一面に咲いていましたが、白い彼岸花が珍しく思いました。白い脚絆と赤い彼岸花の対比を詠みたいと思いました。