2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

庭のさくら

庭桜古木なれども色宿す 庭に一本の古木の桜があり、毎年花を咲かせてくれる。五十年はたっているかと思います。しかし枝をきりつめ その姿は哀れですがそれでも咲くけなけさにほっとします。桜は枝を伐ったらだめと聞きますが、屋敷の窓際にあるので 邪魔に…

春のまよひ

春のまよひ解けて金魚の餌にたかる 今年は寒さが定まらず、金魚もなかなか動いてくれませんでした。しかし、やっと尾鰭背鰭を動かし浮いてきてくれて感動でした。夜店の金魚を五匹放ったのですが、一匹だけ越冬を二回しました。 五倍位大きくなりおまけに黒…

スミレの花

乗り捨つる自転車あらた花すみれ 公園の花々がうつくしく咲きあふれる中に自転車が無造作に置かれてあった。どうも 一時的に置かれた様子もなく、その自転車は すこぶる新品であっのが気にかかった。今パンジーがとても綺麗で、一面にといった 感じで普段見…

初雲雀

草野球決着つかず初つばめ 河原のグランドで、野球大会がひらかれていた。暫く見学していたが、なかなか勝負がつかないようで 私はつぎへと移動した。力が五分五分だったのでしょう。暖かな日はこんな光景がよく見られます。 あたりの草むらから突然雲雀が揚…

春の野を行く

春の野をマップ頼りに古墳めぐる 昨日の日曜日は、好天に恵まれてこの様なツアーが 何件も見ました。二三人でグループつくり ああでもないとおしゃべりしつつ楽しげでした。しかし、風が強く寒く感じられましたが、みなさん 元気に歴史を楽しんでいるようで…

春野ゆく

走るたび水筒だぶだぶ春野ゆく 野今年の春は不順で大地の草花も様子がちがう。まだ青々した様は見られず、なんとなく枯れ色である。 でも園児たちの黄色い声が野に響き渡る。 春だなあと感じる一瞬でもある。 今日は久々の好天気のようだ。桜も待ちかねたよ…

宝塚ぶらぶら

風光る大劇場の赤き屋根 宝塚の劇場のあの赤い屋根は健在でした。 勿論、震災後手入れされたものと思いますが。それに比べ東北の復興はあまりにも遅いなと 感じます。地形や原発と違いはあるかと思い ますが早く、せめて住まうところが安定したら と感じます…

エリカの花

歌劇場へエリカ咲く径のどかなる 宝塚に行って来ました。歌劇を見にいったわけでなく 宝塚散策です。 今日はたまたま休演日でしたが、熱烈なファンは列をつくり スターの到着を待っていました。 ちなみに三月の公演は雪組だそうですが、私にとっては ちんぷ…

古墳村

鳥雲に住みながらへて古墳村 写真の奥に見えるかとおもいますが、二上山です。 田舎ですがマンションの高い建物が出来少々 邪魔になりますが。古墳の沢山ある田舎に住み、早半世紀になります。 今は市になりましたが、田んぼはまだまだ残っています。句に困…

鴨帰る

鴨帰り濠に夕映えゆきわたる みささぎから鴨がすっかりいなくなりました。四五日前にはまだ多数の鴨がいましたが、嬉しい やら寂しい親の気持ちです。無事帰ってほしいものです。やたら広々とした濠ではかいつぶりが好い声で鳴いています。 濠の周りは綺麗に…

孕鹿

孕鹿大儀の四肢を折り畳む 奈良公園はそろそろ孕鹿が目立ちました。今の時期鹿は 夏毛になりますので一番醜い毛並をしています。芝は枯れ芝のようで何を食べているのかひたすら食べて いました。観光客も少しづつ戻り、何故かほっとしたことです。 客のいな…

奈良初春

行終へし僧の温顔奈良初春 この写真は東大寺の大仏殿です。二月堂方面から撮りました。お水取りにかかわる僧などは、写真はもとより話しかける ことも出来ません。この日はまあまあの天気で大仏殿の鴟尾が金色に輝いていました。

春の昼

参籠の僧に面会春の昼 参籠所に連行僧は昼のひとときゆっくりとされています。その時は面会が許されるのでしょう、家族なのか門徒の ひとなのか分かりませんが訪ねて来ています。又夜の厳しい行にそなえて、春昼ののどかな時を感じました。この写真は戒壇院…

奈良初春

春昼や入江泰吉邸ひそと お水取りも終盤になった奈良を吟行会に行って来ました。勿論昼ですのでお松明の行とかは見たわけではありませんが。 連行僧が少しリラックスする昼でした。道中戒壇院までのみちのりを歩きました。途中に大和の寺院、仏像を ほぼ専門…

モクレンの花芽

木蓮の花芽もりもり立ちこぞる これは市役所の庭にあるモ二ュメントみたいなものです。その前に一本の木蓮、とりたてて言うほどのものでもありませんが、 建物が面白いかと思い撮りました。市役所のほとりには、塚が点在しています。市役所からの二上山も 綺…

初ひばり

雲払ふ金剛山二上山初雲雀 金剛山「こごせ」と読みます。今日のこの景色は曇り空 ですが、晴れた日は金剛山、葛城山、二上山の山並みが すばらしく綺麗です。その裾野では耕しが始まり、いよいよ春景色です。 先日雲雀を聞きました。姿が見えなくとも雲雀の …

春の鴨

さざ波に漂ひゆだね春の鴨 天気が回復したので御陵に立ち寄り買い物にゆくすでに鴨は帰っていないだろうと思いつつ寄る。しかし、二郡の鴨がまだいた。一群れに六羽ぐらい でしたでしょうか。嬉しさと同時に帰り遅れたのかと 早く帰りなさいねと、思わず呟い…

恋猫

恋の猫呼べど応へず路地に消ゆ 写真が適当なのが見当たらず、 飼っている猫ではないが慣れていていつもすり寄ってくるのに この時期は無視に徹するまことけしからんみぃこだ・・・ ひたすら恋ごころをむきだしにして、 路地などに突然現れ、知らぬ間に姿を消…

青き踏む

踏青や手頃の値に買ふ地場野菜 [ 少し試歩きに当麻路を歩いた。まだ少し肌寒くかんじたが まあまあの感触で心地よかった。帰り道地場の野菜や乾物類を売る店があり立ち寄る。 見るだけでも結構楽しいもので、勿加工品などもある。農家の人たちの手造りで素朴…

河内野

河内野に横たふ峰峰や薄霞 写真の適当なのがみつかりませんでした。忘れましたがどこかのお宮さんの能舞台です。立派な 能舞台でした。 最近、野に出て耕している農夫を見かけますが、 そのほとんどが高齢とおみかけします。でもひたすら 農耕に励んでおられ…

雛飾る

木彫雛面輪くづさずみつめゐる 最近、段飾り出し入れがしんどくなりここ十年近く 出していないのです。ナフタリンは替えていますが。友達のお兄さんが彫ってくださった奈良の一刀彫です。 飾るのに楽で困ったものです。最近、城下町とか、豪商の里とかで古い…