2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

鴉の子

子烏の飛翔おぼつかなし羽音 烏が子連れで人里に来て食べ物を食い荒らします。烏にも生きることの知恵なんでしょうが、困ります。子ガラスは飛んでいるのですが、その飛び方はまだ下手です。遠くから親烏が見守っていました。人間以上に愛情深いのにみとれま…

溽暑

鴨のゐずなりし溽暑の濠にほふ 御陵近くの小さい公園に、躑躅がまだ咲いていました。御陵の濠を見ると、静まりかえり水鳥一羽いませんでした。濠の面には水草が茂り、とても暑苦しくかんじました。

紫陽花

濃あぢさゐ山裾蒼き雨に染み 一山が紫陽花に埋め尽くされたかじでした。 この写真は違いますが。 雨が降り蒼い雨で染まったようでした。 植えられる場所により、違う趣を現す素敵です。

梅雨最中

葛蔓の茂り水面をなぞり跳ぬ 今葛が大変茂り、暗い陰をおとしている。他の木なとに絡まり嫌われる植物であるが、 秋には可愛い花を咲かせ、俳人が好んで詠む。水面に垂れた葛蔓が風に踊るようにも見えた。

選挙

選挙ポスター看板立てや夾竹桃 [ 参議院選挙もけなわとなり、町角には 立候補者の看板がたてられました。たまたま業者の人でしょうか、とんとん看板を たてているのに出あいました。

緑陰

大緑陰なせり柳の吹かれをり 大きな柳の木がありました。枝を思い切り広げ、それは大きな緑陰をなしていた。時々吹く風におおきく揺れる柳の枝、それは見事1

噴水

天空をめざし噴水秀のちぎれ この噴水の、休むことなく上がり続けるのに しばらくみとれていた。 まるで天空に突き刺さるようでもあった。

沙羅の花

明日へとつなぐ幸せ沙羅の花 今のこの幸せをふと振り返ったときこの幸せがづっと続くことをあらためて感じた。沙羅の花をみたとき、そんな思いにかられた。

菖蒲

街中の喧騒止みし花菖蒲 大阪の続きです。名園の花菖蒲が雨にしっとり咲き盛る。雨によく似合う花菖蒲大きな花びらをべろりと垂らし、少しだらしなくとも思えた。池では立派な鯉が、ゆうゆうと泳いでいた。

美術館

美術館緑雨の中にただずめる。 大阪市立美術館です。 天王寺の茶臼山の丘にたっています。植物公園内にあり、隣接して動物園もあります。 近くに名園がありそこから撮りました。 この日は雨でした。

菖蒲の花

縛られることなき暮らし白菖蒲 主人が施設のお世話になるようになり、 一人暮らしとなった。 今まで時間に追われるくらしが自分の思うままになる 自由を感じています。 お屋敷の花菖蒲を見ていて、ふとそんな事感じました。

梅雨

梅雨茸手入れ怠る庭も狭に 庭に出たら、梅雨茸が一面に生えていて少々不気味であった。手入れも最近手をはぶきそのせいかと反省しきり。形も色も美しい茸に、抜くのもかわいそうとそのままにしておいた。

時の日

時の日や刻おろそかに一日暮れ 今日は時の記念日である。普段なんでもなく、少し無駄に過ごしている 自分を見つめなおした。外出の予定もなく、難だか時間を疎かにした気がした。 気が付いたら夕方になっていた。

栗の花

村をまた出てゆく家族栗の花 どこの村も過疎化しつつあるる立派な大和造りの家も、住む人をなくし草がぼうぼうと生えているのを見ると悲しくなる。

植田

五月田をすりぬけ走り野川照る 五月田は植田の傍題にありましたので使いました。この時期野川は田植えのために勢いよく流れています。 まるで植田をすりぬけるように・・・一週間前に尋ねた飛鳥も、植田になっていることでしょう!

雲雀

二上山の空どんよりと梅雨雲雀 遠く写っているのは、ふたかみです。 もう田植えも終わったと思います。 この日はしきりと雲雀が鳴いていました。

田植え

畦濡れて植ゑしばかりの田の濁る 田植えもそろそろ終わりでしょうか。棚田を吹く風に、少しおちついた苗が 揺らめく農家にとってほっとする時でしょう。今週より天気崩れるようですが、 雨も大切だし!

泰山木

泰山木咲きて山の日あそばする 泰山木が朝からいい香りをふらしています。この花はなかなか正面から撮れませんので、 下から撮りました。つぎつぎと蕾を宿し、気品のある花です。 暫く楽しみです。

泰山木

泰山木活けてひろごる香に暮るる 泰山木が手に届くところに咲いていましたので、 切って活けました。とてもいい香りが部屋に漂ひ、ふと気が付くと二時ごろに 花びらをたたみかけていました。今朝みたら又開いていてとてもけなげに思われました。

野仏

野仏に遊子の手向く銭葵 当麻道を歩いて行くと、二上山に向かって野仏が静かに立ってをられて、ほっとする一時でもある。近くに道の駅が出来て、地元の物産を売っていたりして 寄って買物したりする。村起しでしょうね。これが結構はやっているのですよ。

新緑

新緑に塔すっぽりとのみこまれ 当麻寺の双塔は、今新緑とすばらしい調和をし 凛とその美しさを見せてくれる。今遷都を記念して、会扉しているのでご覧になったらいいと 思います。

田植え

大釜に茶粥ふつふつ田植時 田植えの時期が来た。大和に嫁ぎ半世紀このころふと思い返すともともと農業には関係なかったのだが、田植え・稲刈り等農事にかかわるとき 茶粥をふるまった。今はほとんどその様な習慣はなくなりつつあるようで あるが、 びっくり…