2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

雛の間に母の遺影のほほゑめり 雛の日が、今年も近づきました。 雛と聞けば、私は亡き母を 思い出します。自分も亡くなった母の 年齢に近づきました。

竹の秋

登校子の近道をゆき竹の秋 竹林に、秘密の近道を子供達はみつけていて、 時折、その道を通学路にして、なにやら楽しそうに 4・5人のグループで行動している。

波止日和

波止日永魚籠に眼張の目を見張る 和歌山の加太の港に、珍しい船上競りがあり、 最近、その競りもなくなった様だ。 近くに、淡島神社があり雛流しで 有名だ。

春立つや小島離るる通ひ舟 因島を旅した。この島は、造船で栄えた。 今は観光で広島あたりから、 人が来るようになり賑わう。

野に出る

山畑にくくだち細る蕪大根 農村も、高齢化に収穫しきれず、そのままの 野菜たちがくくだっている。 寂しい光景でもある。 くくだった先に黄色い花が、春風に そよいでいる。耕しの季節を迎えても 休耕になっている所も多い。

梅林

梅林の果たてに紀伊の海明し 南部梅林は、人の手がはいった梅林で、 しかし、遥か遠くに紀伊の海が 光り輝いていました。

飛鳥川

飛鳥川名に恥づまいと猫柳 陽光に飛鳥川は、光かがやいていた。 まさに、春も本格だ。 少し暖かくなると、人の動きもあり、 サイクリングする若者達で、 楽しくなる。

春景色

春光や飛鳥の山野動き出す 久しぶりに飛鳥へ一人旅しました。 思い立ったらなんとかです。好天で、 若いカップルのサイクリング、気持ちよさそうでした。

春の月

春暁の満月紀伊の海の上 明け方の満月が、とても綺麗でどのように 一句にしたら苦心しましたが、うまく詠えませんでした。 春の紀伊の海は、凪て穏やかでした。 まだ少し、観光には早く観光客もまばらで、 静かな旅吟ができました。

春鴎ゆったり次の波を待つ 紀伊の大海原にたつと、間違いなく春の 匂いを覚えました。 鴎が楽しそうに、波と遊んでいた。 2月の海は、まだ人も少なく、静かな 刻を持てたおもいでした。

竹秋や仁王も在さぬ小さき門 紀州由良の興国寺の山門です。 ひなびたとても、静かな心洗われるように 思いました。天狗堂に大きな天狗さまが 鎮座し、裏山では雉がないていました。

薄紙をしづかに剥がし雛飾る 奈良の一刀彫りの雛です。 友人のお父さんが彫師で、無理を言い 彫ってもらった、我が家の宝です。 そのお父さんも故人となられ、 毎年雛を飾る頃、思い出しています。

野に出る

地虫出づ畝もぞもぞともくもくと 飛鳥にぶらり出かけました。飛鳥には謎を秘めた石が沢山あります。 あたりの田畑では、畝立てもされてをり、 地虫の気配すら感じました。せっかちな虫さんでしょうか。 春は着実にやって来ています。むずむずします季節です。