城山を走りころげて春の水 久しぶりに思い立ち高取城址にいってきた。 町屋の一軒一軒が皆さんに古いお雛さんを 見せる。 山桜はまもなく満開。

水温み堰ことごとく光り合ひ 暖かい一日。 鴨川では水遊びしている子供たち、川原で遊ぶ 家族連れ 川も光り、春いよいよと言ったところでしょうか。

岩田帯貰ひに母子初ざくら 宝塚の中山寺にいった。 ここは安産祈願で有名なお寺で、 この日偶然に母子に出会い この句をつくりました。

三月の花壇とりどり咲き競ふ 植物園に行ってきた。花壇は咲き競うように美しい花にあふれていた。 春は種類が多く、楽しい。

上枝透く遠に北山初ざくら 京都植物園に吟行して来た。久しぶりの好天に、人も花も全開でした。 北山、東山、比叡山と連山が見渡され、 鴨川では、子供達が水遊びを楽しんでいた。

合格を天神様に初ざくら 孫が合格して、その足で天神さまにお参りにいきました。上枝にピンクをのぞかせた桜を発見。 写真には納まらなかったのですが、 初ざくらでつくりました。

三月の野にたつ煙もつれあひ 三月となり暖かい日が続く。野にでれば農仕事に励むひとに出会う。 こころうきうきとなる。

雛の客迎ふ当主は三代目 旧家の当主がでてらして、案内していただいた。長い年月集められた雛はみごとであつた。

吊り雛の時折風に顔そむけ 紙雛が、軒端に吊るされていました。 写真を撮りたいのですが、風になかなかこちらを 向いてくれませんでした。気持ちよさそうに風と戯れて折られましたお雛様・・・・

雛の宿飾りあふれて庭にまで これは普通の家の庭に浮かべた流し雛です。庭のあちこちに、焼き物などの雛が飾られてあるのです。 お家全体が、雛のお屋敷です。 雛の家ではつまらないので、雛の宿としました。

百体にあまる雛にみつめられ 旧家の雛をみにいってきた。お家も古いが、雛もみごとに優雅なお雛さま! 感動して帰りました。