2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

風蘭

風蘭の風にあそばれゐたりけり 風蘭が咲きいい香りを放ちています。 特に雨の日はよく匂うように思います。

合歓の花

花合歓に木菟はねむたき声こぼす 合歓が綺麗にさいていた。 眠たそうに、ずくが啼く。

夏山

あてまげの果てに聳ゆる夏の山 あてまげ攻めてくるのを防御するために 道が真っ直ぐに伸びていないのですね。

つるあぢさゐ

つるあぢさゐ教会の壁攀じり咲く つるあぢさゐと言う種類のあじさゐがあるの知りました。壁などを攀じり咲くのです。 額あじさゐに似ていました。

紫陽花

紫陽花の雨に元気をとりもどす 紫陽花も、平地ではそろそろおしまいですね。 山地では今見ごろの様です。

涼しい

旨し酒いきがひの夫星涼し 病気もちの主人、しかしお酒好きで 今だ健在で美味しそうにのむ。

寺内町

梅雨湿る土間に目立ての錆にほふ 目立て屋て、最近みないと思いませんか? めづらしく思いました。 でも猫が主役です。

梅雨

表札はままの空き家や梅雨つばめ 廃屋がだんだん村に増えてくる。 若い人は都会へ、少しさみしい光景である。

万緑

万緑の奥に吊り橋獣道 森深く、その奥に釣り橋そして 険しい獣道と続く・・・

父の日

父の日の父へと声のプレゼント プレゼンとを頂く前に、声のお祝いを 貰い、満足そうでした。

緑陰

緑陰のベンチに今朝の新聞読む 老人・・特に男の人が多い。 思いおもいに、ベンチで寛ぐのを見る。

緑陰

緑陰をなしてましぐら御堂筋 御堂筋の緑陰が、 とても綺麗でした。 すでに、青い小さい実をつけた 銀杏並木。 忙しくはしる車に、少し 可哀想におもった。

薔薇

薔薇手入れせる園丁の寡黙 薔薇を撮ったつもりが、とんでしまい、 この一枚だけのこった。

夏の朝

煙あがる町の銭湯夏の朝 夏の朝。町の銭湯屋さんから、 もくもくと煙があがる。 風呂好きが、夏の朝より浴びに集まるのかと 思いつつ一句にした。

菖蒲

辻が花てふ名の菖蒲皺流る 上品な名前に劣らぬ、すてきな菖蒲でした。

行々子

釣果なき人嘲笑ひ行々子 淀川の湾処に、行々子が盛に啼いていた。 喧しいほど啼いていた。 近くでは、日曜日でもあり、 父子が釣りを楽しんでいた。

花菖蒲

むらさきの風べっとりと花菖蒲 代わり映えしない写真です。 しかし、同じ角度から何枚か撮ったうちのいちまいです。

青葉

青葉まぶし森といふ森みな古墳 若葉が眩しい。 古墳、塚が多い所に住んでいるので、 どの森も、青葉で一杯。

早苗饗

早苗饗や厨に届く明石鯛 少し昔を思い出しつくりました。 田植えを手伝ってくれた、おとこしさんに 当主はこころのこもった振る舞いをしますね。 それを、女達は陰で手伝う。 懐かしいです。

花菖蒲

一村は同姓多し花菖蒲 村中の、鉢植えの菖蒲撮らしてもらいました。 大きな旧家の門前にありました。

立葵

乗り入れの路線のあまた立葵 田舎の駅ですが、 三線が乗り入れ、真昼は乗降客もほとんどない 駅だけに、立葵がさみしそうでした。

花菖蒲

一輪にしてみごたへの花菖蒲 これは一輪ではありませんが、 ことに大きい一輪に、 惹かれました。

青嵐

問ひただしたきことあまた青嵐 なにかそんな気分になった一日でした。

ホトトギス

ほととぎす啼く古墳山あたりより 古墳山の麓に住んでいる友達が、 ほととぎすはいつも聞くよと、教えてもらい 羨ましくも思った。

紫陽花

雨意きざす風に首振り濃紫陽花 なまぬるい雨風に、しきり首振り応える。 紫陽花である。 今にも降り出しそう。 入梅も近いのかな?

夏薊

思ひきり泣いても晴れず夏薊 友達のご主人が亡くなられ、 友の気持ちになりきり こんな句作りました。 別れは悲しいが、いつかは来る。 しかし、急なことは受け止められない。

泰山木

泰山木その香に憑かれ虻飛散 泰山木のいい香りが、降ってきます。 見上げると、太陽に思い切り自分を 主張しているようです。

無造作に田の端に置かれ余り苗 河内地方は、田植えまだですが、 近江あたりは、でに終わっています。 まもなく、梅雨入りでしょう。