2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

俳磚

俳磚をしたたりこぼれ冬日照る 俳磚は中国の煉瓦のことで、磁気のタイルに俳句をしたためたもので 虚子記念文学館の壁に飾られている。これはほんの一部ですが、入館すればお庭の壁にも飾られている。 虚子の資料はもちろん、今は夏目漱石の展示がされている…

鵺塚

散りたまる松葉に鵺塚冬ざるる 源の頼政が紫宸殿上で射取ったという伝説の怪獣。 頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎に、声は トラツグミに似ていたという。それが舞い降りた といわれる。そこに小さな塚がたっている。 芦屋公園の隅にあり、近くには虚子記念…

枯れ蓮

吹きだまる風に枯蓮池尖る 大阪の南に長居公園があります。サッカー場も併設されている 大阪市の大きな公園です。植物園もあり蓮池はすっかり枯れ つくしみごとでした。市民の憩いの場所でもあり、日曜日でしたので家族連れも来て いて賑やかでした。マラソ…

冬眠の金魚

冬眠の金魚微動に波たちぬ 睡蓮の鉢に金魚らしからぬ、まるまると太った金魚がいる。 最近上に浮いてこないなと思っていたら底に眠るように身 を沈めていた。これは金魚の冬眠と感じたが、金魚が冬眠 するのかさだかではない。それが少し暖かい日に尾鰭をひ…

明石海峡

星冴ゆる架橋は闇に浮きあがる 研修会に一泊二日で行ってきました。足の不安は少しありましたが、 大丈夫でした。自信がつきましたので以後頑張ろうと思います。二日間とも快晴に恵まれて、寒くもなく小春日和でした。130人の句会で疲れましたが、楽しくもあ…

神渡し

建て替へに団地は廃墟神渡し 大阪万博があった千里が丘のニーュタウンが古くなり、高齢化したため 建て替え工事がはじまっていた。十年ぶりに出掛け見た光景は、変わりつつあり時代の流れを感じた。 すでに建て替わった棟もあり、若い人の入居もあるのか明る…

小春空

小春空ひろげ十月桜満つ 大阪市民の憩いでもある長居公園に吟行に行ってきました。日曜日の快晴でもあり、思い思いの過ごし方で楽しんでいました。広大な公園で、とても回りきれず足の弱い人もいて、そうそうに 会場入りしました。蓮がすっかり枯れきって、…

十一月の町

聖樹はや町に馴染みて十一月 久しぶりに句会に出席しました。一か月半ぶりの句会でした。町には早ツリーがたち驚きでした。もうすでにどこでもそうなんでしょうが、 私には驚きでした。まだ自信がなく、ほうぼうを散策するまでにいかず、やはり俳句は足で か…

立冬

立冬や髪染め切って首さびし いつまでもぐずくずしていても気持ちがシャキッとしないので思い切って 美容院にいって綺麗にしてもらった。ふと気が付くときょうは立冬だ。少し首筋がすーとした。もう今年も一か月余り 一年の流れの速さを実感しました。今週は…

栴檀の実

栴檀の青きつぶら実冬に入る あたたかな日和に少し歩いてみようと、近所の産土まででかけた。ふと空を見上げたら栴檀の青い実が空にたなびいていた。 そんなおり、ああもう冬だなあと思った。正確にはまだ 少し先である。今日はは冬どころか汗ばむ陽気です。…

稲架日和

凱旋車がんがん鳴らし稲架日和 大阪は知事、市長のダブル選挙で大阪冬の陣とかいわれています。 かならず選挙前になると、凱旋車が町をがんがんならしていきます。野にはつい最近まで稲が干されていましたが、とりいれも終わり 空稲架が解かれずにつつたって…