2012-01-01から1年間の記事一覧

霜の声

村はまだ眠りの中に霜の声 兵庫県の和田山に行ってました。雪がちらつき嬉しくなりました。しかし写真は一枚も撮れませんでした。俳句の会では写真は 撮っているひまがありません。皆さん真剣勝負ですから、写真は無理です。俳句はしっかり 作ってきましたが…

ちゃんちゃんこ

筆談に思ひ通はすちゃんちゃんこ 写真は少しちがいますが、一昨日施設の主人を訪ねました。会話が少し困難になり時折筆談で話をしています。 それでも頭はしっかりしていますのでいろいろ話して 笑顔をみせてくれることもあります。帰り際握手して、又来るね…

猪除け扉

開け閉めせる猪除け扉冬の菊 この写真は真っ赤な箕面焼きです。 写真と関係ないのですが、先日山寺に 行って来ましたら、猪や鹿が出るようで寺門に猪除けの柵がほどこされていました。 珍しい光景ではないのですが、山寺らしく 感じました。

日記を買う

書きとむる介護をりをり日記買ふ ある句会の席題で、日記買ふがでました。その時はまだ買ってなかったのですが昨年こんなこともあったけと思いつくりました。 気が付いたことを書き留めるのも習慣になり、日記か介護日誌か分からなく なります。 陰気くさい…

歳晩の風景

凍雲を払ひ通天閣美しき 生憎と通天閣は撮れなかったのですが、覆い隠すばかりに 雲が通天閣の秀にのっていました。寒々とした凍雲でした。ふと再び見ると雲は去り通天閣は いつもの姿をみせてくれました。十二月に入り、身ほとりから歳晩の忙しさが襲ってく…

居酒屋の朝

冬ざれの路地提灯の色褪する 黒門市場にいくまでに飲み屋がひしめく朝の路地 を散策して、さすが閑散とした路地は猫一匹みあたらなかった。年の市には少し早い関係もあり、まだ歳晩の市といった様子はなく 不景気も多少関係しているようでした。 浪速の街も…

天竜川河口

流木に水禍の名残冬ざるる 十月の台風で河口まで流木が押し寄せたと聞いていましたが。十一月にいったときにはまだその流木が残っていました。この日は快晴で風力風車はぴたりと止まっていました。 近くで見ると迫力があり大きさを実感出来ました。見事に回…

天守閣

遠富士を天守に拝み冬晴るる 浜松城の天守閣に登城しました。小春日のとてもいい天気に富士山を見る ことができました。大阪城を常にみなれていますので可愛らしい お城だなと感じました。今日はここ浜松の浜名湖のほとりで研修会です。

風車が回る

大灘の風待ち風車小春凪 25日は大変いいお天気で凪ていて、穏やかな一日でした。あくる日はどしゃぶりで、裾を濡らしながら観光しました。一日目に天竜川の河口に行き、この風車を見ました。凪ていて 風車は止まったままでした。 千鳥がいたり、みやこどりと…

24d'

店小春

山の幸山と積まれて店小春 箕面の滝道では紅葉のてんぶらが名物で、ほぼ 年中店先で揚げています。 箕面焼も有名であの真っ赤な陶器には思わず 足がとまります。 滝道の左右には店が立ち並び、その中に山の幸 アケビの実や栗、柿と山の幸を売る店をみました…

冬めくや

冬めくや森に包まれ墳いほり 河内の名刹、楠正成公夫人が庵を結び暫く住まわれた 楠妣庵観音寺である。甘南備と言う村にあるこの寺はさほど知られていないが、 丁度紅葉が美しく、村あげての紅葉祭があるそうです。生憎と雨となりましたが、皆さんそれなりの…

放生池の埴輪

放生池に埴輪三体冬めきぬ うぶすなにある放生池に埴輪が飾られている。出土したものかその趣旨は分からないが、格好の 句材となる。 今はなんとなく寒々としているが、その近くに小さい 公園があり小春日和には母子が楽しんでいる。

七五三参り

七五三左近の桜紅葉燃ゆ 平日に近くのお宮さんにぶらりとお参りに出掛けました。 そうそう七五三だと気付きましたが、それらしき人は 見当らず、少子化と簡素化で着飾ってお参りする家族も 少なくなったなと感じました。左近の桜が真っ赤に燃えていて、右近…

茶の花咲く

茶の咲いて斑鳩の路地に迷ひけり 斑鳩の村はまだ当時のまま残り、趣のある路地を行くと 迷ってしまう。蔵構えの家家にはまだ木犀のいい香りが漂っていた。 明日は立冬です。早速と冬の季語の茶の花で詠みました。築地塀裾に植えられた茶の木に可愛らしい花を…

藤ノ木古墳

秋桜藤ノ木古墳まろまろと 藤ノ木古墳も、今は綺麗に整備されて昔の趣はありません。古墳の裾の休耕田にはコスモスが植えられて満開でした。斑鳩の村中を抜けて法隆寺へ、ここは変わりなく静まり返って いました。 ここも高齢化でしょうか子供達の声はきかれ…

斑鳩の里

楼門に並び立つ塔柿日和 昨日の秋晴れの一日、斑鳩の里に吟行会が行われました。夢殿では秋の特別開扉がされていて、沢山の人々がお参り されていました。斑鳩も休耕田にコスモスを咲かせいまが見頃でした。 藤ノ木古墳は綺麗に整備されていて、少しがっかり…

東京駅

行く秋や新装成りし東京駅 新しくリニューアルした東京駅は、連日のように旅人達が カメラをむけてシヤッターをきる。その光景も又驚きで、きどることもなく実に安心でした。 久しぶりの東京でしたが、大都会はそうなんですが大阪と なんら変わりないと感じ…

走り蕎麦を頂く

走り蕎麦食ぶる藪蚊に攻められつ 深大寺にお参りした際、門前に二十数軒の蕎麦屋があると聞く。その中の一軒森の中の茶店に入った。勿論屋外で藪蚊がまとわりつく 雰囲気がいいだけに我慢のしどころと蕎麦をいただいた。今丁度新蕎麦のころで、店先で蕎麦を…

秋深む

句碑裾にこぼる日の筋名残虫 深大寺に私の俳誌の先師の句碑、墓があり訪ねた。お二人の恩師の句碑が門前にこうごうしく飛び込んできた。 爽雨忌大阪からも毎年行くのだが、機会を逃し初めての お参りとなった。武蔵野を想像するあたりの景色に満足する。 来…

ノーベル賞

ノーベル賞に沸く列島や秋晴るる 隣国の中国、韓国との暗いニュースばかりに一国民として 大変うれしかったことです。今でないと読めないかなと思い今日句会でつくりました。 選に入れば私の句として残っていきますので嬉しいのですが。ここ暫く句会には出掛…

衣更え

こころもちスリムになりし衣更 検査入院以来減った体重がもどっていないのを 少し気にしているこの頃です。むしろこの位がいいのですが、減ったままと言うのは 気にします。この写真は公園で園児たちが木の実を拾っていました。 若いころはスリムだったのに…

秋なかば

仲秋や森の小径の影濃かり 秋も深まりつつあり、影はひと際濃く長く感じられる ようになりました。木陰に立てば少し肌寒ささえ覚えます。暑い暑い言っていた あの時はどこえ行ってしまったのでしょう。台風が来ています。皆さんお気お付けください。台風一過…

乗馬の少女

鞍つけて落ち着く駒や爽やかに 大阪府の三大公園のひとつ、服部緑地公園に吟行会でした。園内には施設、花壇、乗馬と沢山の楽しみどころがあります。広すぎて回りきれずに乗馬クラブに行きました。 少女達が練習に励んでいました。残暑がまだあり、木陰は涼…

曼珠沙華

故郷へはやる忌の旅曼珠沙華 父の十三回忌、母の二十三回忌を一緒に修めました。故郷の名古屋までの道すがら、勿論車中からですが 彼岸花がちらほら咲いていました。 秋の彼岸には必ず咲いてくれる彼岸花に癒されます。身内だけの会でしたが、弟達には小さい…

紅葉し初める

早紅葉や木立に沈む三重塔 この三重塔のほとりは、青々とした楓でしたが少し離れたところはうすうすと紅葉が始まっていました。季節に敏感に反応して植物、動物は自然を彩ってくれています。残暑の残るこのころ、まだ訪問者も少なく山寺は静まり返り ゆっく…

磨崖仏

磨崖仏裳裾きらきら水の秋 岩船寺へのみちのりは随分しんどかったですが、弥勒の辻の磨崖仏にほっと癒されました。 もう目の前は岩船寺でした。葛が盛りは過ぎていましたがいい匂いを放ち ほっとしたものです。 残暑がまだあり大変でしたが、今度は浄瑠璃寺…

二百二十日

モナリザの田んぼアーチや二百二十日 今日は二百二十日です。 昨日岩船寺にいってきましたら、稲は実り頭を垂れて豊作のようでした。 ああそうだ今日は二百二十日だと思いつくりました。まだ少し歩くと汗ばむ陽気でしたが、風や、水の音等は 完全に秋を感じ…

秋の蝶

風にいま羽根はばたかせ秋の蝶 庭に出ましたら、逃げる様子もなく羽ばたいている 蝶、珍しい蝶でもないのにカメラを取りに入り映しました。でも何となく風を待って飛び出しそうに見えませんか。 秋空めがけ・・・・今日は少しだけ涼しいかなと感じる一日でし…

夜長

夜長ふと空耳母の忌の近し 少し夜長を感じるようになりました。一人の夜は考えなくてもいいことまで うだうだと考えて寝られないときもあります。空耳でしょうか久しぶりの母の小言をききました。厳しかった母を折々に思い出します。幾つになっても・・・・