2010-01-01から1年間の記事一覧

彼岸花

彼岸花落暉もろとも燃え尽くる 名古屋まで父母の墓参に行って来た。暫くご無沙汰で気になっていたのでほっとした。車中より陽が沈みつつゆく、遅咲きの彼岸花は燃え尽きるように。

飛鳥の野

飛鳥野にピストルの音運動会 飛鳥は運動会日和でもあり曼珠沙華日和の一日でもあった。秋も一日一日とらしくなりほっとする。今年の猛暑で秋はこないのかとも心配になった。自然のありがたさをしみじみ感じた今年の秋の到来だ。稲刈りも終わり、秋祭りの時期…

蕎麦の花

天武陵裳裾明るし蕎麦の花 天武持統陵の裾の、休耕田に蕎麦が植えられてあり真っ白に咲いていた。そのあたりに彼岸花が競うように咲いていた。秋はくさぐさの花が見られ、ぶらぶら歩くのも楽しい。

仲秋

仲秋や箒草まだ青ざめる 一連の飛鳥での一句です。秋は花々が豊富で、飽きることがありません。あたりでは虫も聞かれ、不順な夏のつづきを一生懸命生きています。村々では祭り一色です。

コスモス

秋桜風にそむきてうなだるる このときは、飛鳥路は彼岸花だけでなくコスモス、蕎麦の花と賑やかに咲いていました。白い彼岸花も見ましたよ。これからの飛鳥は、自転車で巡る人が多いですが歩いて是非廻ってほしいと、私は思います。

飛鳥野

彼岸花田の神祀る畦に燃ゆ 彼岸花は大分咲きはじめていました。飛鳥はこの頃ともなりますと、平日でも自転車で巡っている若い人、老齢の人とさまざまです。稲刈りはまだでしたが、実りの秋でした。村では運動会が行われていて、父兄が沢山応援していました。

曼珠沙華

亀石の覚めよと燃えて曼珠沙華 句会の幹事で、飛鳥の下見に行ってきました。彼岸花を期待していましたが、猛暑で一週間ほど遅れていると地元の人がいっておられました。咲くことは咲いていますが、ちらちらといったところでしょうか。

月見

アイシーユーよりもどる病室より月見 実は主人が検査入院していて、カテーテル術をすることとなる。血管がぼろくなり出血し、大事とりこのような結果となりました。しかし無事で病室に戻れば、今日は満月ラッキーでした。

秋祭り

秋祭山車が走れば人もまた 昨日は秋祭りで、四基の山車がでました。若い人が沢山山車について囃していますが、これは地元の青年だけでなく、近隣から来るのだそうです。皆外に出ているのもそうなんでしょうが、少子かもその要因のようです。時代は変わりつつ…

棉吹く

しろがねの棉吹く風に河内の野 私が住んでいます河内は、河内木綿の発祥の地と 言われています。 先日尋ねた豪農の家の庭に棉が植えられていました。 すでにつまれて摘みのこしの四五個が残っていましたが、 見せるためのようでもありました。

煤にほふ竃ほとりちちろ虫 時々は使用しているようだが、ずらりと並んだ竈そして高い天井、煤光した梁昔の暮らしがまじまじと分かる。庭には薄が風になびく、庭を隔てて米蔵、農具蔵と豪農の屋敷はすばらしい。

暮の秋

展示せる農具民具や蔵暮秋 例会があり、豪農の屋敷をみにいってきました。市が管理した豪農のお屋敷です。蔵が沢山建ち並びその昔の繁栄振りがよく分かりました。河内木綿の発祥地で、庭に棉がうえられていましたが、すでに摘まれたあとでした。

陵杜の下草刈りやすたれ虫 陵近くを通ると、杜深く草刈機の音が鳴り響いていた。この異常気象に濠の水もどこなしこ濁り重たそうにかんじられた。近くでは虫がすでにすたれ鳴いているようでもあった。

秋刀魚

病ひあまた負ひながらえて秋刀魚食ぶ 主人がリハビリで足腰が少し元気になったかとおもいましたら、狭心症の疑いありとかで、カテーテル検査します。つぎつぎと病気がでて、気の休まるひまがありません。年はとりたくないなと思いますがしかたないことです。…

夜長

リハビリのすすみ夜長をくつろげり 施設の主人がリハビリに励みおもったより元気になっていました。人間は可能な機能をつかわないと衰えることを感じました。自分自身も歩くなりして、これからを楽しみたいです。

杮落とし

なには衆こけら落しに秋袷 大阪の歌舞伎座が、難波から上六の統合ビルに移った。たまたまその日尋ねて初めてしった。ビルの最上階にあり、来たからにはそこまでと行ってみた。杮落としで、関西ゆかりの役者さんが公演していた。だしものも、太閤三番叟など杮…

虫の闇

施錠しに出たる庭先虫の闇 一人暮らしになってから、門の鍵を掛ける習慣が身についた。何となく不安で、鍵をかけにいくと庭の闇には虫が盛にないている。秋だなーあと思った瞬間でした。日中は相変わらず暑いですが、秋は足踏みしつつそこまで来ています。

厄日

公民館に出前演芸厄日無事 この時期は、農家にとって心配でもありホットする時でもある。楽しみの演芸大会、漫才師などゲストに呼んで!このころともなると稲穂も垂れ豊作の兆し。秋祭りの準備も始まる。

秋祭り

秋祭じたく御陵に榊摘む 秋祭りが始まりました。まだまだ暑いので感覚的におかしい感じです。でも街辻には提灯が吊り飾られ、村村の幟もはためいています。古い町ですのでだんじりが六基でます。青年団も人数不足で近隣より集まってくるようです。

蝉の亡骸

秋寂びて蝉の屍蟻たかる 短い命を絶った蝉の屍に蟻が群がっていました。思わずカメラむけたのですが、かんじんな写真削除したみたいです。秋の気配もちょつとしたとき感じるようになりました。せめて朝夕くらい涼しくなってほしいです。

秋始

施設暮し漸く馴染むとろろ汁 主人が施設にお世話になり、半年余りたちます。漸く馴れて今は快適に暮らしていますので私もほっとしています。施設に通うみちすがら、休耕田にコスモスが綺麗に咲いてしました。ほっと和むようでした。

朝顔

朝顔の藍の襞陰濃かりけり 朝顔が窓一面に蔓を伸ばし咲いている御家が 近所にあります。 一面となると少しあつくるしいようにも思いますが、 結構影になり涼しいのでしょうね。 朝顔を見て、秋の訪れもそんなに遠くないのでしょう。

大根蒔く

大根蒔くまづ種選びよりとせり 今年は異常気象で、農作業もいままでと少し違うようです。しかし、大根の種まきをしていました。季節感もこんな所に見られた感動のときでした。少しおおげさかな?テレビでプランタンでも出来ると言っていたので、挑戦したいき…

みささぎ

蜩や御陵の杜の奥処より 暑い暑いなか、ひぐらしが啼き出しました。秋はそこまでやって来ていますが、なかなかその正体を現しません。さすがこの時期になりますと、蝉声はあまり聞かれなくなります。しかし、暑いのには少し体も弱りつつあります。

神輿

神輿来る暑さ残れる五条坂 きだまだ暑い。京都は盆地なので暑くて寒い!しかし、古い都とて常に観光客で混んでいる。秋とはいえ、残暑厳しくついつい外出も出不精になる。五条坂を水分補給しつつ神輿が練る。

秋はじめ

東山きょうは快晴迎鐘 六道参りの続きです。京の辻辻では露店も出て鏡花・高野槙など売っている。京の盆である。暑いのにかかわらず、先祖をうやまう気持ちも現代に受け継がれている。

一度ならず引く綱加減迎鐘 京都東山の盆迎えの行事の、六道参りに行ってきました。初めてで、大変興味深かったです。つまり魂迎えです。京都にはまだまだ古いしきたりがのこっていて、町並みに調和していて見所沢山です。とても暑い一日でした。

秋の雲

クリスタルビルをキャンバス秋の雲 この写真は俳句と場所をことにします。クリスタルビルの壁面にそれは綺麗に秋の雲が写っていました。お見せ出来ないのが残念です。暑くても、ふとしたときに秋を感じますね。

土手

虎杖の咲くこの堤簗の寂ぶ 句会で虎杖の花の席題がでました。地味な花で寂しそうです。今頃は茶色くなっていますが、白い小花がかたまって咲く。どこにでも咲いています。

夏終わる

花火の夜施設門限破り訪ふ 花火の夜る、施設の主人を訪ねる。いろいろ用事済ませてそれからと思っていたらいつのまにかあたりは闇、急ぎ訪ねる。間もなく花火も始まりやれやれ!